街はことばのミュージアム(ことば×絵本) 「ことば」の絵本をつくろう!

「ことば」の絵本をつくろう!

1.経緯

令和7年7月の「こども本の森 松山」のオープンを機に、「だから、ことば大募集」で入選した「ことば作品」を基にした、「ことばを大切にするまち松山」ならではの絵本を作成し「こども本の森 松山」に寄贈。「ことばを生かしたまちづくり」を更に推し進めることにしました。



坂の上の雲ミュージアム 子ども向けの図書室「こども本の森」について

2.目的・効果

  • 「読書離れ」や紙の本の売り上げ不振が叫ばれている昨今ですが、「ことば」の絵本は、「こども本の森 松山」だけに配架されている絵本として、こどものみならず、大人にも本を手に取る喜びを感じてもらえます。
  • 絵本にすることで、こどもたちが容易に松山の「ことば文化」に触れることができ、幼いうちから松山への愛着や誇りを育むことができます。
  • 「こども本の森 松山」の運営コンセプトの1つは、「松山らしさを大切に」です。松山ならではの本も多く配架される予定ですが、「ことば」の絵本を作成・寄贈することで、更に「松山らしさ」を感じられる図書室になります。

3.ワークショップの開催

美術家の牛島光太郎氏を講師としてお招きし、幼児から中学生までを対象としたワークショップを開催。絵本に登場する「キャラクター」や絵本の「背景」を制作しました。

ワークショップ①「絵本に登場するキャラクターを描こう!」
日時 令和7年5月10日(土曜日)

午前の部:10時30分から12時00分まで
午後の部:13時30分から15時00分まで
会場 松山市総合コミュニティセンター 1階展示室1
内容 会場の壁には、絵本の内容を検討するときに牛島先生がインスピレーションを受けたという12の「ことば作品」が一文字一文字プリントされ、ズラリと並べられました。 こどもたちは、その中から好きな文字を選び、思い思いに目や手や足などを描き足して、不思議な「生き物」をつくっていきました。
泣いたり笑ったり、羽が生えたり、火を噴いたり・・・。そして「生き物」の性格や設定も考えていきます。「歯だけこわくて性格はやさしい」、「静かな食いしん坊のドジ」、「なんだかゆうきのあるスーパーヒーロー」、「さいばんにかけられたことがあって逃げ出した人」・・・。感性豊かなこどもたちが即興で考えた愉快な「生き物」たちが誕生した瞬間です。

こどもたちが考えた愉快な「生き物」をもっと見る

ことば作品 ワークショップで使用した絵本のキャラクター(生き物)の基となった12の「ことば作品」

くよくよしてもいいよ
おとうさんはスカンク。おかあさんはライオン。
すねないで でてきなさい!
ぼぉーっとさせて。
パパのおててめいろだね
「ぼちぼち いこか!」
ひまわり にょきにょき ぼくは ぐんぐん
いもうとが 「できたよ」って しゃべったよ
ただのねこ ぼくにとっては だいじなねこ
わらってごらん きっと いいことがあるよ
めんどくさい けどがんばる
まいごにならない。 だってママにそっくりだもん。


一文字一文字が貼られている壁




ワークショップ②「絵本の背景を描こう!」
日時 令和7年5月11日(日曜日)

午前の部:10時30分から12時00分まで
午後の部:13時30分から15時00分まで
会場 坂の上の雲ミュージアム 2階ホール
内容 まずはアイスブレイク。一人一枚配られた白紙に、クレパスで自由に線を引き、それを指でこすったり、上から絵の具を重ねたりしていきます。新しい「色」や「塗り方」を発見するたびに、こどもたちの目はみるみる輝き始めました。

指先や手のひらを駆使

そして、次はグループになって、大きな用紙で挑戦です。こどもたちは、指先や手のひらを駆使して、何度も牛島先生に絵の具の「おかわり」をしながら、用紙いっぱいに、いろいろな場面で使えそうな迫力ある絵本の背景を描き上げました。みんなの集中力、すごかったです!

指先や手のひらを駆使

グループで絵本の背景を仕上げていく様子をもっと見る

絵本に登場する「キャラクター」や絵本の「背景」(一部)










こどもたちが考えた愉快な「生き物」

こどもたちが描く絵本の背景