子規・漱石生誕150年記念
「正岡子規のふるさとシンフォニー」イベント報告

街はことばのミュージアム(ことば×メロディ)

平成29年、新井満さんが正岡子規の俳句にメロディーをつけた「正岡子規のふるさとシンフォニー」が誕生して3年を迎えました。子規・漱石の生誕150年を記念し、この曲の誕生から成長の記録を振り返るイベントを開催しました。

「正岡子規のふるさとシンフォニー」

2017年9月24日(日)松山市民会館・中ホール
500人のお客様で満席になりました。

出演

新井満さん

作家・作詞作曲家

2005年「恋し、結婚し、母になったこの街で、おばあちゃんになりたい!」ということばに感動し、松山市で開催されたイベントの三宮麻由子氏との対談で、即興的に「この街で」を披露。2013年、子規記念博物館の名誉館長であった天野祐吉氏や松山市長らから、正岡子規の俳句にメロディを付けた歌の制作を依頼される。2014年、「春や昔」をはじめとする3つの歌と5つの朗読からなる「正岡子規のふるさとシンフォニー」を発表。

新井満

青木亮人さん

愛媛大学教育学部准教授

1974年生。同志社大学文学部卒、同大学院終了。博士(国文学)。現在、愛媛大学准教授。専門は近現代俳句研究。2008年に柿衞賞(兵庫県柿衞文庫主催、俳文学研究者が対象)、評論集『その眼、俳人につき』(邑書林、2013年)で俳人協会評論新人賞及び愛媛出版文化賞大賞、2015年に「明治期俳句革新における「写生」の内実について」で俳人協会新鋭俳句評論賞受賞。2017年、NHKラジオ「俳句の変革者たち」を放送。

青木亮人

神野紗希さん

俳人・現代俳句協会青年部長

1983年、愛媛県松山市生。松山東高校在学中、俳句甲子園をきっかけに俳句をはじめる。2002年、芝不器男俳句新人賞坪内稔典奨励賞受賞。NHK-BS「俳句王国」、Eテレ「俳句さく咲く!」選者などをつとめた。句集に『星の地図』『光まみれの蜂』、単著『初心者にやさしい俳句の練習帳』など。明治大学・玉川大学講師。2017年、愛媛新聞「日めくり子規・漱石」欄を担当、子規・漱石と周辺の人たちの俳句を、一日一句、解説・紹介。

神野紗希

イベント内容

坊っちゃん劇場の正岡子規と夏目漱石

(1)オープニングを飾ったのは、坊っちゃん劇場の正岡子規と夏目漱石です。二人のエネルギーが伝わってきました。

新井満さんの歌唱と朗読

(2)早速、新井満さんの歌唱と朗読です。生歌に引き込まれます。

子規と漱石の人間関係

(3)最初のトークは「子規と漱石Q&A」。青木さんと神野さんが、子規と漱石の人間関係に迫ります。

「正岡子規のふるさとシンフォニー」

(4)ふたたび新井さんの歌唱と朗読です。「正岡子規のふるさとシンフォニー」を堪能しました。

春や昔を楽しもう

(6)続いてのトークは「春や昔を楽しもう」と題して、曲に使われている俳句を掘り下げました。

故郷やどちらを見ても山笑ふ

(7)「故郷やどちらを見ても山笑ふ」などの俳句の群読も行いました。

全体合唱

(8)全体合唱では、会場が一体となって「春や昔」を歌いました。
指揮:塩野泰子さん、伴奏:山地真理さん、合唱:コーロカメリア、愛媛大学教育学部の学生の皆さん